ブラックペアン1988

ブラックペアン1988(上) (講談社文庫)

ブラックペアン1988(上) (講談社文庫)

今年一冊目の書評はこれでいく。
チームバチスタの栄光でおなじみの海堂 尊の文庫本。
素直に引き込まれてあっという間に上下巻読み終わりました(というか薄すぎ、2冊に分ける意味がない)。

熱い男の話は好きだなぁ。

でも、ここでかかれている問いには永遠に答えはないと思う。
天才的な技術をもった一人の人間と誰でも使えるツールで多くの人を救うのはどっちが優先される?
ツールを使ってもイレギュラーパターンになると、経験をもった天才しかリカバリーできない。
ソフトウェア開発でも同じか?
ある一定規模以上になると、一人では作れなくなるので、一般化したライブラリみたいな物を作る必要がある。
そうすると、素人でもライブラリを使うと高度なことができるが、イレギュラーパターンでは対応が難しい。
真にソースコードを理解している一流の技術者じゃないと対応ができない。
また、小説の世界だと、銀河英雄伝説ヤン・ウェンリーラインハルト・フォン・ローエングラムの問題みたいなもんか?(ほとんどわかる人いないだろうが)

なにはともあれ、今年もこの作者の本が出たら買って読みます。