100,000年後の安全

100,000年後の安全 [DVD]

100,000年後の安全 [DVD]

前々から見たいと思っていた作品を見終わりました。
うまく言葉では書きづらいのですが、
原子力発電を行う限り放射性廃棄物はかならず出る
・しかし、うまく処理する方法は全然決まっていないし、わからない。
・永い間(10万年?)誰も人が来ないところに隔離する
ってことをドキュメンタリーとして淡々と語っていました。
原発の賛否がどうこうといったレベルのことは全然話されていません。
映画ではフィンランドオンカロというところに安定した地盤の中にでかい坑道を掘って保管していて、
2100年まで100年間掘って、そこに放射性廃棄物を詰めたところで満杯になるので封鎖しておしまい。フィンランドの廃棄物だけですぐにいっぱいになっていしまうところに驚きました。世界中の原発放射性廃棄物はどうしているのかなと。(もちろん日本も他人事ではなく)。
映画では6万年後くらいにくる氷河期の後のことを考えたりしてて、とてもとても長い時間後のことに想いをはせています。例えば、もしこのオンカロの施設を未来の人が発見したとして、今の地球上の人が使っている言語を使うとも限らないし、まして文明レベルも上がっているのか下がっているのかわからない。今の言葉でたくさんの警告「ここは危険だから立ち去るように」と書いても伝わるかわからないし、逆に書いてあると好奇心を持って封鎖をといてしまうかもしれない。
確かに現在の人類も過去の文明のピラミッドの神秘の誘惑には負けているし、きっと開いてしまうだろうと。かといって、なにも書かないと偶然発見されたら怖いなみたいなことを大まじめに議論して、決めているそうです。
歴史のことから日常の生活のことから10万年後のことまでいろんなことを考えてみましたが、79分と短めなのであっという間に見終わりました。
福島の原発事後のあった後の今の日本で暮らしている我々には避けて通れない問題ですし、可能であればみんな見て欲しい作品です。
現時点では人間の手に負えないものではあると思うけど、使い始めてしまったら…。
日曜の夜にシリアスになってしまったのですが、観る価値はあると思います。

日本には安定した地盤もないし、チェルノブイリみたいにコンクリートで囲ってもいつ地震で壊れるかわからない。日本の場合はとくにやばくないですか?と強く感じました
そしていかに自分が無知で勉強してないかも。

(公式サイト)http://www.uplink.co.jp/100000/