少ないお金で夢がかなうイギリスの小さな家

少ないお金で夢がかなうイギリスの小さな家 (新潮文庫)

少ないお金で夢がかなうイギリスの小さな家 (新潮文庫)

ネット上の記事で井形慶子さんのことを知って興味を持ったので購入。
あまり期待してなかったんだけど、これはなかなかの本だった。
どうも新築住宅を高い値段で買って、すぐに売るとかなり値下がりするという日本の住宅事情に常々疑問を持っていた自分の価値観と一致。

ホームリーという考え方に共感できる。
きれいでなにもないすっきりしたリビングよりも、生活しやすい、個性的で居住することに楽しみをもつことを重視するイギリス人。
また、古き良きものに価値を見いだし、歴史を大事にする。
日本の場合、どんどん建て替えてしまって、古い物=価値のない物となってしまう。
また、広さに固執しないので、売家のパンフレットにも平米数やLDKなどの表示がないというのにも驚き。

イギリスの住宅事情とイギリス人のものの考え方や生き方もたくさん知ることができる。また、政府の考え方と一貫した取り組みをうらやましく感じたりもした。

将来家を建てるとき、リフォームするときにもう一度読み直すよ。
この本は奥が深い。
500円なので、ぜひ読んでみるのをお勧めする。
(だけど、新築買ったばかりの人とかにはお勧めしません)